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睨めっこ
2007-03-27 Tue 14:48


「ぅ゛~……っ」

先程から止まらない、うめき声。
少し、呪いをかけているようにも聞こえる。

「あかんっ!また赤字やぁ!!」

うめき声の原因である、睨めっこしていた家計簿を放り投げた。
中を見てみれば見事に真っ赤。

「やっぱ、ストリートファイトしてへんのが痛いんよねぇ」

兄が同じ寮に来てからやめたストリートファイト。
何度となく兄の眼を出し抜いて行こうとするのだけれど、目ざといあの人は許してくれなくて…。

「年齢を誤魔化してバイトするワケにもいかんしなぁ…」

豪快且、情に流されやすかった父が騙されて出来た多額の借金。
父母が亡き今、返さなければならないのは自分しかいない。

「やっぱりにぃに……っあかん!」

ぷるぷると首を振って、気合を入れるように己の頬をぺチンと叩く。
いくら、兄が払ってくれるといっても、その言葉に甘えるなんて出来ない。

「自分の事くらいなんとかせな」

わしはオトンとオカンの子供なんやから。

もし、疲れたなら少し眠ればいい。
いくら考えても思いつかないなら、また明日考えればいい。
休む事は悪くない。

口癖のように云っていた母の言葉を胸に、また家計簿と睨めっこ。



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