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眼球は涙の海に浮いている
2007-03-28 Wed 00:18


  コンコン


「どうぞ?」

遠慮がちに叩かれた、この家の唯一のドア。
真黒が入室を許可すれば、おずおずと入ってくる彼の片割れ。

「こんな時間にどうかしたの、真白?」
「しんく…今日、一緒に寝てもいい……?」

未だに大事にしている、ぬいぐるみを両手で抱締めながら、泣きそうな瞳で見つめてきた。
真黒の名を呼ぶのもどこか幼くて、頼りない。

「いいよ、おいで?」

安心するように柔らかく微笑み、読んでいた本を閉じる。
一層瞳を潤ませて、真黒の隣にもぐる。
そして、ぬいぐるみを間に挟んで抱きついた。

「しんく、怖い…」
「なにが…?」

わからない、と何度も呟いてとうとう泣き出す。
恋人と同じ位愛している、大切な片割れ。
優しく何度も背をさすり、大丈夫…僕が守るよ、と囁く。

「怖いよ…いたい……」

  ぽろぽろ ぽろぽろ

大きな瞳から出る涙は止まる事を知らない。
まるで、眼球は涙の海に浮いている様で。

  ぽろぽろ ぽろぽろ




こわいよ しんく いたいよ こころが






 嬉しい事も楽しい事も


 俺たちは分かち合う


 だから


 この意味のない哀しみも恐怖も


 受け取ってくれますか?



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